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641 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2007/12/04(火) 01 26 27.74 ID LYXxATWD0 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i . / , │ l l ! | │ / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! 「二体目。どうした自慢のゴーレムはただの泥人形のようだが」 . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 654 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2007/12/04(火) 01 29 52.93 ID LYXxATWD0 _,,,,,,_ ________ _,,- ´ ヽ ,,- ´ `ヽ、 ,- レ′ ヽ ,; ヽ ,; ,; 7 `、 /,; / /ヽ、 ,r ´! ヽ // ! , /` ` `′´ ! `、 レ′i ,i i i ヽ i `、 、 i ! ! i ! i l ヽ ト、 `、`、 ! ! ! !i ! ! i ! ヽ ヽ i ! ! l,!l ! ! レ′ヽ `、! ! 「ド、ドラゴンがなにさ! こっちには破壊の杖が……!? ! l ! ! ! l `、__.! ! なんで!? なんでさっきみたいに呪文がでないのよ!?」 ! ! ! !__,!,,,,,__ ,, -‐_,,¨,,,,,i ! ! ! !、`、!,,l-┬、-、 ,r ´i__!__,! l} !¨ i¨¨_ ‐-,,_ ! _,,! ヽ ヾヽ!、`__!, ´ !l ! i ´ 。 ゚,/ _,,i- ´_,! ヽヾ`、 ,ノl l l_,, - i´i 。 。 ¨ ! ! `` ! l lヽ_,!、,! ! ` i- _i-! !、 ! ! ! lヽ , /! l l il ヽ、 -‐‐- /! ! l ! `ー〈 l ! l l ! `ヽ / ! / ! ヽ ! ! l l l !`ヽ、 / レ! ! !`ー ´! ! ! l ! ! ` ´ / ! l !、 i ! l ! ! /! i l`ヽ、 ! i / l ! l /_ / / ヽ、 `′! / l ! l /、 ¨ ‐----‐‐ i / !ー--!ヽ、 / ! ! ! ´ ¨ ‐--------‐! / ` 、 `ー,-,,_,! ! / __,,,,! l ! i ! / `ヽ、 ___ ヽ l 662 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2007/12/04(火) 01 31 27.96 ID LYXxATWD0 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i . / , │ l l ! | │ / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! 「無様だな。冥土の土産に教えてやろう . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! それは『M72ロケットランチャー』俺の世界の武器だ」 / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 669 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2007/12/04(火) 01 33 56.27 ID LYXxATWD0 _,,,,,,_ ________ _,,- ´ ヽ ,,- ´ `ヽ、 ,- レ′ ヽ ,; ヽ ,; ,; 7 `、 /,; / /ヽ、 ,r ´! ヽ // ! , /` ` `′´ ! `、 レ′i ,i i i ヽ i `、 、 i ! ! i ! i l ヽ ト、 `、`、 ! ! ! !i ! ! i ! ヽ ヽ i ! ! l,!l ! ! レ′ヽ `、! ! 「俺の世界!? 何を訳のわからないこと」「三枚目ドロー……やれ」 ! l ! ! ! l `、__.! ! ! ! ! !__,!,,,,,__ ,, -‐_,,¨,,,,,i ! ! ! !、`、!,,l-┬、-、 ,r ´i__!__,! l} !¨ i¨¨_ ‐-,,_ ! _,,! ヽ ヾヽ!、`__!, ´ !l ! i ´ 。 ゚,/ _,,i- ´_,! ヽヾ`、 ,ノl l l_,, - i´i 。 。 ¨ ! ! `` ! l lヽ_,!、,! ! ` i- _i-! !、 ! ! ! lヽ , /! l l il ヽ、 -‐‐- /! ! l ! `ー〈 l ! l l ! `ヽ / ! / ! ヽ ! ! l l l !`ヽ、 / レ! ! !`ー ´! ! ! l ! ! ` ´ / ! l !、 i ! l ! ! /! i l`ヽ、 ! i / l ! l /_ / / ヽ、 `′! / l ! l /、 ¨ ‐----‐‐ i / !ー--!ヽ、 / ! ! ! ´ ¨ ‐--------‐! / ` 、 `ー,-,,_,! ! / __,,,,! l ! i ! / `ヽ、 ___ ヽ l 673 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2007/12/04(火) 01 34 42.24 ID LYXxATWD0 ,,- _,,- - ,,_  ̄ -,,__ --,,__ ,,- ,, -- ニ_―- _ -,,_ ゞ - て / ,,- ,- i|  ̄|i -、 ヾ { ( ./ i {;;;;;;;i| .|i;;;;;;) ,ノ ii ,, ( l, ` -i| |i;;- ,,- _,,- -,, `-,,,,- --  ̄ ニ;;-==,_____ _,,--  ̄ -- _-  ̄ ;;;;----;;;;;;;; ` ---,,_ __,,- ._,,- ニ- ニ--  ̄.i| ̄ |i-----,, ̄` -;; -`-,, ,,- 二- .--i| .|i - ;; `、 ._,- /  ̄ --- i| |i ヽ i .( { (i(____ i| .|i _,,- / } ` -,_ヽ - ,,__,,,, _______i| .|i--__,,----..-- ノ,,- --;;;;;;;;;;;;;;;;; --;;i| .|i二;;;;; ---;;;;;;; -- ~  ̄ ̄ ..i| .|i .;.; ..;.; .i| |i/ .;.; .; ,,,,, .; .; . \( ⌒.i| |i )⌒)/ .;.; .; ;;; ,,,...; . ; .;. ;( ⌒( .i| .|i⌒) )⌒ .;.; .; . . ; . ; ..;;( (⌒( .i| .|i⌒) ) )⌒ .; .;.; ..;.; ..;.; . ;.; ..;..;.; . ;.; ..;..;.; . ;.;.; ..;.; . 679 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2007/12/04(火) 01 35 19.53 ID LYXxATWD0 _,,,,,,_ ________ _,,- ´ ヽ ,,- ´ `ヽ、 ,- レ′ ヽ ,; ヽ ,; ,; 7 `、 /,; / /ヽ、 ,r ´! ヽ // ! , /` ` `′´ ! `、 レ′i ,i i i ヽ i `、 、 i ! ! i ! i l ヽ ト、 `、`、 ! ! ! !i ! ! i ! ヽ ヽ i ! ! l,!l ! ! レ′ヽ `、! ! 「……っ! ……っ!!??」 ! l ! ! ! l `、__.! ! ! ! ! !__,!,,,,,__ ,, -‐_,,¨,,,,,i ! ! ! !、`、!,,l-┬、-、 ,r ´i__!__,! l} !¨ i¨¨_ ‐-,,_ ! _,,! ヽ ヾヽ!、`__!, ´ !l ! i ´ 。 ゚,/ _,,i- ´_,! ヽヾ`、 ,ノl l l_,, - i´i 。 。 ¨ ! ! `` ! l lヽ_,!、,! ! ` i- _i-! !、 ! ! ! lヽ , /! l l il ヽ、 -‐‐- /! ! l ! `ー〈 l ! l l ! `ヽ / ! / ! ヽ ! ! l l l !`ヽ、 / レ! ! !`ー ´! ! ! l ! ! ` ´ / ! l !、 i ! l ! ! /! i l`ヽ、 ! i / l ! l /_ / / ヽ、 `′! / l ! l /、 ¨ ‐----‐‐ i / !ー--!ヽ、 / ! ! ! ´ ¨ ‐--------‐! / ` 、 `ー,-,,_,! ! / __,,,,! l ! i ! / `ヽ、 ___ ヽ l 683 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2007/12/04(火) 01 36 22.85 ID LYXxATWD0 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i . / , │ l l ! | │ / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! 「わかっているな? いまのはわざとはずしてやった . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! 貴様にはこの程度の地獄では生ぬるい」 / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 709 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2007/12/04(火) 01 41 19.51 ID LYXxATWD0 / ¨ ‐- _ / ¨ ‐- __ / / / / / / ,. <´ト、ヘ / / / ヽ \ / _ / || / ヽ /. ,r´ | ,/ ||,ハ| // ノ ヽヽ / /f ,! / ||ヽレ伐テリ/,/ /,.r`, / / } / _,」 ‐ ´ ̄i -イ レ ´ ,/| /. / ,! / 「光栄に思うがいい |n () () | ‐,∠-‐ ´_ | /. ,! ,! / 貴様は俺の最上級の殺し方で始末してやろう……」 |`,.-―ァ てj_,r ´  ̄  ̄7 └-- ._,! l / ,.! <二ニ ニ ‐、 /} | ├ ┬ - 「 ` ―- ´ ,.. ‐ ‐ ‐-ミミlニ=、! | |. { ∨) ` ¨{ {¨ 7 lニ=、 r ´ ̄ `丶 |. | |_ \ 0 Oヽヽ{{f r ` --┐ `丶 、 i r |. トヽ 〉、 >{{ ;.-` 、 } ト-、/ |. ! l ヽ `7`丶、0 / ∧ ;r ´ ,.ィつ>、 _ | 〉/ ヽ / } | l ヽ <二ニ‐-j 7\ / ∧ f ,. ,. ´ ,.〈 ! _} | ヽ `y` ―,/ \. / Y_ { f0f ,r ,〉 / ,〉 j <ニ_‐-/  ̄/ ∨ |`t\{ | {Of \ ,.- ´ `/ニ―/\-、 ∨ ,/ ´|-、`0廴 ! | {、 /  ̄ `┴-二〈 \ ` ‐-、「`´ ,.- ´- /  ̄ ¨\`‐、|(∧ `、 _,.‐´ ` ‐- \_ `-‐ ´- ´ / / ヽ ヽ `丶≧、\_ _,. メ > / // / / ,イ丶、 、 ` ‐-ニニ‐ ´ > ´ / / ,.- ´ / i´ ` 、l > ´ / ,/ _,.- ´ / | 第五話 ~鉄槌~ 終了 前へ トップページ 次へ
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1 :どうですか解説の名無しさん:2008/07/21(月) 02 14 25.58 ID eDV1/7Qg ニコニコあるで 2 :どうですか解説の名無しさん:2008/07/21(月) 02 15 07.05 ID KTr/uyJz P2Pあるで 4 :どうですか解説の名無しさん:2008/07/21(月) 02 16 47.00 ID RPwXIt4n (veohに)切り替えていく 5 :どうですか解説の名無しさん:2008/07/21(月) 02 17 28.51 ID PxMLZyus 野球延長対策?やってねえよ! 6 :りえりえ ◆RIERIE5hTo :2008/07/21(月) 02 18 12.82 ID CrsM5eF2 ルイズ「シエスタ対策?やってねえよ!」 7 :どうですか解説の名無しさん:2008/07/21(月) 02 20 08.70 ID CbbtpmrY 原「(ゼロ魔3期がやってたとは)知らなかった」 8 :どうですか解説の名無しさん:2008/07/21(月) 02 26 48.40 ID ZTjxvbql なんだ広島の先発Pか 9 :どうですか解説の名無しさん:2008/07/21(月) 02 27 36.99 ID jfrKwS6e もう二岡はそんなキャラじゃ無くなっちまったんだよ… 10 :どうですか解説の名無しさん:2008/07/21(月) 02 39 25.14 ID Q4dStSGM キッズ待ち 11 :どうですか解説の名無しさん:2008/07/21(月) 02 47 51.58 ID QhLHbvtr 二岡「(チャンネルをBS放送に)切り替えていく。」
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【名前】……ダース・ベイダー 【作品名】……スター・ウォーズ 【年齢】……享年で45歳 【性別】……男 【外見】……全身黒尽くめの上に黒いマスクとマントを身に付けている大柄の男。サイボーグ化前は茶髪の青年 【性能】……サイボーグ化前はジェダイ最強の戦士。ヨーダでさえ倒しきれなかったドゥークーを倒すほどのライトセーバーの腕前を持つ。 サイボーグ化してからはフォースの潜在能力の大半を失ったが、ライトセーバーの技術は健在。その腕前は師であるオビ=ワン・ケノービを倒すほど 【所有剣】……ライトセーバー。フォースを持つ者が使えばレーザーの様な光る刀身が伸びる 【特殊能力】……極めて強いフォースを持つ。これにより遠隔からの物体操作や生物の殺害、未来予知、視聴覚外の状況を感知、身体能力の大幅増強 他者の精神を読み取る、あるいは操作する、などが出来るようになる。 サイボーグ化前はジェダイ最強のフォースを持ち、サイボーグ化後でも並のジェダイを凌ぐ。 【性格】……完全にフォースの暗黒面に魅入られており異常な野心家。人を殺すことに躊躇いが無い。 【詳細】……本名はアナキン・スカイウォーカー。ジェダイの予言に古くから伝えられてきた”選ばれし者”であり”フォースにバランスをもたらす者”。 幼少の頃からジェダイの歴史上でも類を見ないほどのミディ=クロリアン値が検出された、類稀なフォースの天才。 ジェダイとなり数多くの戦果を上げるが、シスの暗黒卿ダース・シディアスに魅入られ シディアスの弟子、ダース・ベイダーとなりフォースの暗黒面に落ちる。 オビ=ワン・ケノービとの戦いで、左手と両足を斬られ溶岩に落とされた。 しかしシディアスに救出され、サイボーグ化手術を施されて一命は取り留る。その際フォースの潜在能力の大半を失う。 その後もシディアスの右腕、銀河帝国の重鎮の座に居る。 おそらく『世界でも一二を争うほど有名な悪役』。 ちなみにサイボーグ化してなくても、シディアスに弟子入りした時点で”ダース・ベイダー”の名を授かっている。
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歓声と怒号の飛び交うヴェストリの広場。 ルイズとヴィリエが対峙する。 まずはルイズが口を開く。 「開始の合図はどうするのかしら?」 「いつでもよろしくてよ、魔法の使えないゼロのルイズに先制攻撃されたところで私の勝利は変わりませんから」 余裕綽々と答える。 「あら、それじゃあお言葉に甘えておきたいところだけれども…魔法が使えない、は訂正して貰わないとね」 詠唱の短い、コモンマジックを唱える。詠唱は短いが、威力は十分である。 ヴィリエの手前に大穴が空く。 圧倒的にヴィリエムードであった広場はざわめく。 「確かにゼロかもしれないけれど、あなたくらいを吹っ飛ばすくらいの威力はあるわ」 ルイズも負けじと余裕を見せる。 「ゼロのルイズに魔法の侯爵をされたとあっちゃあラインメイジの名が廃れるわね」 しかし、ヴィリエは余裕の姿勢を崩さず、杖を構え、長々と詠唱した。 そして、彼女は2人に増えた。 「これが『偏在』。どう、驚いたでしょ?詠唱が長すぎるから実戦で使えるのはトライアングルの上くらいからだけれど、あなた相手の1対1の決闘なら十分使えるわ」 そう言って偏在を戻す。 しかし、ルイズは挑発に乗らなかった。 「風の魔法の講義、ありがとう。でもミスタ・ギトーの授業で十分でしたわ、じゃあ始めましょうか…… 開始の合図は……貴女がコイントスをして、そのコインが地面に落ちたら詠唱を始める、これでいい?」 「ええ、構わないわ。ただ、手加減はするつもりないの」 ヴィリエは一瞬話すのを止めて、また話し始める。 「この世で最も大切な事は『名誉』であると私は考えているの。すなわち最も忌むべき事は『侮辱』する事と考えているわ。 私たち貴族は平民と違って、金や利益のため、あるいは、劇場や食堂の席を取られたからといって、人と争ったり、命を賭けたりはしないわ。争いは実にくだらんバカのする事。 だけれども、!『侮辱する』という行為に対しては、命を賭ける。殺人も、ブリミル神は許してくれると思っている! ……あなたが決闘を受けた以上、負けたときの仮にも貴族なんだから貴族らしく覚悟くらいはしておきなさい」 観客がざわめく。 食堂の関係者数人は憎憎しげに見つめ、一部の生徒はそうだそうだと野次を飛ばしている。 「あなたこそね、さあ始めましょう」 ルイズは数歩歩き、コインを投げて渡す。 そして、両者が杖を構え、ヴィリエがコインを右手に持つ。 ヴィリエがコインを弾いてトス! コインが高々と空中を舞う。 コインが上がった瞬間! ヴィリエはルイズの意外な行動に驚いていた! なんとルイズは、ヴィリエに向かって突っ走っていった! コインをトスしたために左手だけで杖を持っていたため、杖を構えるのが遅れる。 そして、後ろでコインが地面にあたり甲高い音を鳴らしたときには ヴィリエはルイズのタックルを受け杖を落としていた。 「私の勝ちよ、ミス・ヴィリエ」 ルイズはそう宣言した。 * * * 「な、納得いかないわ、卑怯よ!開始の合図の前に突っ込んでくるなんて!」 「私は、こう言ったのよ『貴女がコイントスをして、そのコインが地面に落ちたら詠唱を始める』 合図の前に走ってはいけないなんて一言も言ってないわ」 ヴィリエは歯軋りをする。 「それだけじゃないわ!コインを自分でトスすればいいのに、わざわざコインを渡すためを装って近づいて、そして相手の片手をコイントスで塞いで注意がコインに言っている間に…」 「なんとでも言うがいいわ。普通にやってたら風のラインメイジ相手にはやればやるほど不利になることはわかってる。 でも、なんにも覚悟も戦術もない、偉そうな口上叩いて余裕ぶっていた相手ならペンタゴンだって私でも倒せるわよ。 負けたからにはあんたのいう、貴族らしくシエスタを許しなさいよ」 ルイズは片膝のヴィリエを見据えて、いや睨んで、そう述べた。 「わかったわ、あんたがなんでそこまであのメイドに肩入れしてるかはわからないけど…貴族らしく約束は守るわ」 それを聞いてルイズは背を向けて去っていく。 しかし、 「でも…あんたは許さないわ……それに、杖を落としたら負けなんて聞いてないわ!エアカッ…」 しかし、その詠唱は止められる。 観客席から乱入してきた2つの物陰に殴られて。 「負けは負けだ、油断するならそれくらいのハンデ与えても十分戦えるようになってからするんだな」 「おーおー、俺も同じ意見だぜ。気が合うな、亜人さん」 ルイズは、ぽかんと口を開ける。 「えーと…ワムウと…あなたは確か……料理長さん?」 「ああ、料理長マルトー、以後お見知りおきをな」 「許さんぞ平民!ジワジワとなぶり殺しにしてくれる!平民の方は逃がさんぞ!覚悟しろッ!」 起き上がったヴィリエが憤怒の表情でマルトーを睨む。 「あんたがどこの貴族だかは知らんが、決闘後に背後から狙った、なんて知れたら貴族の力は使えるのかねえ?」 しかしマルトーは屈しない。 そのセリフを聞いて、ヴィリエは杖を構える。 「決闘なんていうまどろっこしいことはもう終わりよ!ルイズとその使い魔はともかく、平民一人くらい、家の力がなくても…」 マルトーはなにかを取り出しそれを注入する。 すると彼のオーラが変わりだす。 バルバルバルバル!! これがッ! これがッ! これが『ドーピングコンソメスープ』だッ! ウォォォーーム!! 「もしかしてお前、まだ自分が死なないとでも思ってるんじゃないかね?」 ヴィリエは、杖を落として逃げた。 * * * ヴィリエが逃げるのを見て、ギーシュとキュルケが手を合わせる。 「しあわせぇ~~~~~っ!」 「私たち金持ちっ………! 億万長者………!」 こっそりと逃げようとする胴元。 それをギーシュがタックルで倒し、押さえ込む。 「嘘だ…夢だろ…これ…夢に決まってる…!」 「ところがどっこい…夢じゃありません!これが現実です!」 「ぐにゃ~~~~」 その日から数日間、ギーシュの羽振りが異常に良くなるが、70スゥくらいなんてすぐ飛んでいくものである。 半分だけでも実家に送れたのは幸運だっただろう。 * * * 「あ、ありがとうございました…」 決闘が終わり、広場を離れて厨房に来ている。 普段の料理長の姿に戻ったマルトーにルイズは礼を述べる。 「なあに、いいってことよ、『我らが杖』よ!俺たちがかばうはずのシエスタをわざわざこんな騒ぎまで起こして守ったんだ! その辺の貴族は嫌いだが…外見や服装だけじゃねえ、あんたは精神的にも貴族だ!気に入ったぜッ!」 周りのコックなども同意見のようで、しきりにうなずいている者も多かった。 「さーて、戦勝祝いだ!おい!1924年物のシュタインベルガーをもってこい!」 ルイズは厨房奥の部屋に案内され、そこの席に座らされる。 すると、料理が運ばれてくる。ヨダレずびっ!なくらい美味しそうだ。 料理に手をつけようとすると、シエスタが厨房に入ってくる。 「ミス・ヴァリエール!大丈夫ですか!」 実際はかすり傷一つしていないのだが、まるで今夜が山だと言われたかのような慌てぶりだった。 「だ、大丈夫よシエスタ、そんなに慌てないでよ」 「で、でもミス・ヴァリエールが私なんかのために決闘を申し込んだなんて気が気じゃなくて…」 「そうやって自分を卑下しないの。ほら、マルトーさんがすごい上等そうなワインを下さったから、一緒に飲みましょう?」 「え、い、いいんですか?ミス・ヴァリエール?」 「前から思ってたけど、そのミス・ヴァリエールっていうのやめてよ、ルイズでいいわ」 「そ、そうですか……じゃあルイズさん、乾杯……」 グラスが鳴る。 「さっ、俺たちも飲みますか。ワムウさんもどうです?」 「少々用があるんでな、その分今日の主役にでも飲ませてやってくれ」 ワムウは食堂から出て行った。 「ひ…ひと思いに宝石を…とっていってくれ」 NO NO NO 「あ…ありがね全部?」 NO NO NO 「りょうほーですかあああーーッ?」 YES YES YES 「もしかして借金ですかァーーッ!?」 YES!YES!YES! ”OH MY GOD” 追記。質素な生徒が一人増えたそうです。
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https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/822.html
(『使い魔のルーン』だとォ~~~? 何言ってんだコイツァ~~~ッ! っつーか痛みで声がでねぇぇえ!) 億泰は次第に転がるのをやめ、痙攣しながら左手を押さえている。 口から漏れ出るのも奇妙な呻き声だけだ。 と、そこにコルベールと呼ばれたハゲが近寄ってきて、 有無を言わさずに億泰の手を取ってしげしげと見る。 「ふむ……珍しいルーンだな。 まあ、何にせよミス・ヴァリエール。 『コントラクト・サーヴァント』はきちんと一度でできたね」 先程までのテンションからうって変わって嬉しさを顔に湛え、 やさしい声で言う。 「ただのアホの平民だからできたんでしょ」 「下等なゴーレム相手でさえできそうにないゼロがぁああ!」 「こらこら、友人を侮辱するんじゃない。 さあ、みんな教室に戻ろう」 パンパンと手を叩きコルベールが皆を促すと、周囲の生徒達が宙に浮かぶ。 それを見てコルベールも宙に浮かぶとお城へと向けて飛んでいった。 「ま、とにかくがんばれよゼロ。 まずは『フライ』も『レビテーション』も使えないで教室までな!」 「その平民、貴方にはお似合いね。間の抜けた顔とか」 「素晴らしい使い魔じゃないかゼロ。 このネズミのクソよりもゲスな平民こそがなぁぁあああ!」 口々にいやみを言って去っていく生徒達を睨み、 倒れしている億泰へとルイズは振り返る。 何か怒ったような顔で怒鳴ってくるが、それよりも億泰は自分の疑問の方が大事だった。 「あんた一体なんd」 「オメー誰だ!?っつーかここどこなんだよォ~~? なんであいつ等飛んでんだァア~~~!?」 「~~~!ったく、どこの田舎から来たか知らないけど。 いいわ、説明してあげる。 ここはかの高名なトリステイン、トリステイン魔法学院! そして私達はメイジ!分かったの?平民!」 今日は私のセリフは潰されるためにあるのかしら、と思いつつ、 ルイズはイライラを億泰をバカにする気持ちへ変換して嫌味ったらしく言った。 「……? トリステイン~~~?魔法ォ~~~~? っつーかどー考えても日本じゃメイジじゃなくて平成だろーがよー!」 一方でそれを聞いた億泰は嫌味に気づかない程に心底ビビっていた。 魔法と大マジに言い、普通に宙に浮いてすっ飛んで行く連中が居たら無理もないが。 「日本?なにそれ、そんな国見たことも聞いた事もないわよ。 そもそも平成って何それ?」 更にその言葉に億泰は耳を疑った。 いくらなんでも、自分と同程度のバカでさえ世界の日本を知らないという事は普通ない。 (っつー事はそもそも地球じゃねえな。 ああ、そーいう事ネ) 「ってフザケてんじゃねーぞコラ! 日本を知らないだと!ドッキリもたいがいにしやがれ! キスされたのは嬉しかったけどよォー!」 億泰に怒鳴られた途端ルイズの顔が真っ赤になった。 怒りと恥ずかしさではどーみても怒りの強い顔に。 「だから日本なんて『存在しない』わよ、そんな国ぃ! キ、キキキキスは契約の儀式なんだから仕方ないでしょ!」 「契約ゥウ?って事はオレは騙されたのかチクショー! モテ期到来だとばかり思ってたのによぉ~~!」 「何言ってるのよ! アンタみたいなのなんかにそんなの来る訳ないじゃない! 儀式は儀式なんだから仕方なかったの! とにかくアンタのご主人様は今日から私!理解しなさい!」 「わかるかボケェ!」 そう言いながら、ふと億泰の視界に変な物が入り、空を見上げてみた。 二つの月が輝いていた。 億泰は喜んで考えるのをやめた。
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一行はラ・ロシェールの高級ホテル、「女神の杵」の1階の酒場「ジョディ・ターナー」で休めていた。 ギーシュは酒を飲む余裕も無く、ぐったりとし、ルイズとタバサは嗜み程度にグラスをたまに傾けていた。 キュルケはトリステインワインの利き酒をし、ルイズからこれは任務だと窘められるが気にしない。 ワムウは暖炉の前のソファにどっかりと座っている。 明日の乗船のために桟橋へ交渉に行っていたワルドが帰ってくる。 「アルビオンに渡る船は二つの月が重なる今夜の『スヴェル』の月夜のせいで明日 最も大陸とここが近づく。軍船でもない限り、短い距離でアルビオンの高度まで上がれるだけの 馬力も、大陸の周りを一周して入るだけの風石を積むスペースも確保できないそうだ」 ルイズが声を漏らす。 「そんな…急ぎの任務なのに…」 「慌てることはないさ、明日明後日でアルビオンが落とされると決まったわけではない」 ギーシュは一日いっぱい休めるとわかり、ほっと一息つき、酒に手を出す。 「ちょっとギーシュ、飲みすぎないでよ」 ルイズが釘をさす。 「酒は百薬の長ともいうだろ、体の調子を明後日には戻さないといけないし」 「良薬は口に苦しよ」 「いいじゃないか、ここの酒の一覧を見てみなよ。見ただけでよだれズビッ!だよ」 「ちょっとワルド、こいつになにか言ってよ」 「じゃあ彼が酔いつぶれる前に酒場は引き上げて部屋に行くとするか。 部屋割りはミス・タバサとミス・キュルケで一部屋、もう一部屋はギーシュくんとワムウくん、 あとの一部屋は僕とルイズで構わないかね?」 ワルドは一行に提案するが、彼と同部屋だということにルイズが異議を唱える。 「そんな、ダメよ!わたしたち結婚したわけじゃないんだから!」 しかしワルドは首を振る。 「大事な話があるんだ」 高級ホテルの最上級の部屋だけあって、かなり上等なたたずまいであった。 ロマリアと小さく書かれたセンスのいいテーブルにワルドはつく。 「一杯どうだい、ルイズ」 これまた上等なワインをグラスに惜しげもなくついでいき、ルイズはグラスをテーブルに置く。 「二人に、乾杯」 ルイズは俯いたままグラスを掲げ、小さく高い音が響く。 「姫殿下から頂いた手紙はちゃんと持っているかい?」 「もう、子供扱いしないで」 ルイズは大事そうに包装されている手紙をポケットから取り出す。 「おやおやルイズ、煌びやかなのはいいが、 敵が狙ってきたときそれが目的のものだとすぐバレてしまうよ?」 「心配しないで、本命はこれの下だから」 その包装された手紙の入っていたポケットの裏側に、質素な手紙が縫いこまれていた。 「…ずいぶん、用意周到だね、ルイズ」 「一日あればこれくらいは学園でも用意できるわよ」 「いや、そうじゃなくて…なんというか、失礼かもしれないけど君は、なんというか正直すぎるからね。 筋を通すと決めたら回りも見ずに駆けていくような…そこが君の魅力でもあると思うけどね」 「最近裸足で薄氷の上を突っ込むような奴にあってね、 走る前に靴を結ぶくらいはしておこうと思うようにったのよ」 「なんだか色々あったみたいだね、もしかしてそれはあの使い魔のことかい? 彼ならその上、炎のスクウェアでも持ってこないと止められないだろうね。 なんたって彼は伝説の使い魔、『ガンダールヴ』だからね」 ルイズは限られた人間しか知らないそのことを聞かされ、驚く。 「ワルド、知ってたの?」 「どうやらその反応なら間違いじゃなかったみたいだね。野盗どもに襲われたとき手に描かれてあったルーンをみてね、 もしかしてと思ってさっき桟橋で交渉するついでに立ち寄って調べてみたんだが大当たりのようだね。 あれは誰にでも持てる使い魔じゃない、きみは他人には無い特別の力を持っているんだ」 「そんな、冗談はやめてよワルド。爆発を特化して一握りの火薬でも身に付けろって言うの?そんなのごめんだわ」 「そうじゃない、君はまだ目覚めてないだけさ。きみは始祖ブリミルのような歴史に名を残すメイジになるような気がするんだ」 ワルドの熱い口調に、お世辞以上のものを感じ取り、ルイズは俯く。 「なあルイズ、この任務が終わったら結婚しよう」 「へ?」 突拍子の無い、しかしルイズにとっては衝撃的な一言に顔を上げ、呆けた声と顔を見せる。 「僕は魔法衛士隊の隊長で終わるつもりはない。いずれは国にさえ影響力を持つような、このハルケギニアすら動かすような 貴族になりたいと思っている。それには君が必要なんだ」 「そ、そんな…まだ早いわ…」 「君はもう十六だ、もう子供じゃない。自分のことは自分で決められる年齢だ」 その真剣さに押され、ルイズは少し考えた後、口を開いた。 「で、でも…私はまだそんなあなたに釣り合うような立派なメイジじゃない…父上、母上から町の商人まで 皆に認めてもらえるようなメイジになってないのし、ならなくちゃいけないの。もちろんあの使い魔にも」 「それじゃあ、もう寝ようか。さすがにこれだけの強行軍だ、疲れただろう」 そういってワルドは腰に手を回し、唇を近づけてくる。 しかし、それをルイズは押し戻す。 ワルドは苦笑いをうかべ名残惜しそうに手を離す。 「少し急ぎすぎたようだね、じゃあ寝ようか」 部屋の光は一つに重なりかけている月だけになった。 月は沈み、日が昇る。 ワムウとギーシュの部屋にコンコン、とドアを叩く音が響く。 「どなたでしょーか」 ギーシュが顔を出す。 そこには羽帽子をかぶったワルドがいた。 「あれ、出発は明日でしたよね?」 ワルドはハハハと笑う。 「いやいや、これは任務関係じゃないんだ、あのワムウといったね、ルイズの使い魔に興味があってね」 「ああ、ワムウならいませんよ」 「へえ、ずいぶん早起きなんだね」 「いやいや、昨晩からこの部屋にはいなくて」 ワルドが怪訝な顔をする。 「なに?ではどこにいってるんだね?」 「普通の人間の部屋や寝床ではあわんから適当に探してくるといって窓から街へ」 ワルドは悩みこむ。 「ふむ、彼は見た目によらず火遊びが好きなのかな?それとも見た目どおり酒でも飲み歩いてるのか…」 「どちらも違うと思いますよ、彼は女どころか人に対してまともに接しませんし、酒なんか飲んでるところはみたことないですし」 「ふむ、そうか…すまなかったね、ギーシュ君」 ワルドは頭を抱えながら一階の酒場へと降りていく。 驚いたことに、すでにワムウが暖炉の前のソファに腰掛け、本を読んでいた。 「おはようワムウくん」 「なにか用か?」 「ふむ、君は文字が読めるのか。人間ではないようだが人語を解するし…識字はどこで習ったんだね」 「3時間前からこの剣にわからん部分を聞いていた」 壁にはオレっちこんな屈辱的な役立ち方初めてだよと涙声でこぼすインテリジェンスソードが立てかけられていた。 「ふむ、インテリジェンスソードか。しかし、剣に聞いたんじゃ効率が悪いだろう。いくらなんでもその本は早すぎないか?」 「ラテン語に似ている部分もあったんでな、この程度の本はもう読める」 貴族として教育を受けてきたワルドでさえもちょっと敬遠したくなるような厚さの本で、どうみても児童向けや 教育用として適さない物であった。 「君、ぼくをもしかしてからかってるのか?」 「なぜ俺がお前をからかう必要がある」 「…じゃあこの文はなんと読むんだね?」 「『昨今のアルビオン大陸の風石の貿易戦略と歴代王の傾向について』」 「ここは?」 「『トリステインに幽霊が出る――産業革命という幽霊である』」 「…じゃあこれは?」 ワルドは手元にあった紙に筆を走らせる。 「『いいもわるいもメイジしだい、ゴーレムゴーレムどこへいく』」 ワルドはあっけに取られる。 「亜人だっていうのになかなかの知能だね、人間のようじゃないか!」 「人間と我々を比べるな、覚えるだけが知能じゃないだろう」 「しかし驚いた…あの伝説の使い魔『ガンダールヴ』の上に数時間で文字を覚える知力とは」 ワムウが首を傾げる。 「『ガンダールヴ』?俺が読み漁った中にはそんな言葉はなかったが…一般的な語なのか?」 ワルドは明るく笑う。 「なんだ、君は知らなかったのか。始祖ブリミルはわかるかな?」 「ああ、東方に住む強力なエルフの集団に比肩しえる程の能力を持ったメイジらしいな、 それ以外のことが書かれている物もあったが神格化されているためか誇張が多くて信頼できん」 「『ガンダールヴ』とはな、その始祖ブリミルが従えていた四体の使い魔の内の一体で、どんな武器も操ったといわれている」 「そうだそうだ相棒、まさか『ガンダールヴ』に二度も握られるとは思わなかったぜ」 壁のデルフリンガーが口を挟む。 「ふむ、君は以前にも『ガンダールヴ』に振るわれていたのかね?」 「おう、いやーあいつはすごい奴だった。今度の相棒はそれ以上にすごいオーラがただよってるんだぜ、 さっき言ったとおり相棒は武器を操れば今にも増して身体能力があがるんだぜ?」 「ハハハ、剣のクセに持ち主よりよく話すじゃないか、そこでだ、ちょっと手合わせしてみたいんだが」 「手合わせだって?俺とお前がか?」 「軽い決闘みたいなものさ、もちろん僕は杖を使う。君もその剣を使うといいさ」 「よーし相棒、やっと俺の出番か、見せてやるぜ俺のすごさを!」 しかし、ワムウは乗り気ではない。 「明日アルビオンに行くんじゃなかったのか?」 ワムウの発言に再びワルドは明るく笑う。 「言ってくれるね、しかし安心したまえ。多少の怪我なら近くの治療師に頼めばいい」 「その治療師とやらが胴体と首が離れても助けられるか、腹に穴を開けられても助かるほどお前が丈夫ならいいだろう。 そんな覚悟もなしに決闘を挑むのか?『軽い決闘』だと?貴様は戦い、ひいては戦士を侮辱しているのか?」 「これでもグリフォン隊隊長、奇襲ならともかく錆びた剣の使い手に真正面から一撃でやられるなんてことはないだろうさ。 それより僕は風のスクウェア、気をつけるのは君のほうじゃないか?風は急には止まれないよ」 「だ、誰が錆びた剣…」 デルフリンガーを鞘にしまい、ワムウはソファから立ち上がる。 「いいだろう、そこまで言うなら少々遊んでやる、貴様ごときには軽い決闘すら相手にはしない」 ワルドは少々険悪な目でワムウを見据える。 「まあ、なんとでもいうがいい。中庭決闘に丁度いい錬兵所がある。ついてきてくれ」 日差しがさす中庭。 ワムウにはあまりいいコンディションとはいえなかった。 先についていたルイズが決闘すると聞き、止めようとする。 「ちょっと中庭に来てくれって、決闘ってなによ!今はそんなことしている場合じゃないでしょう! 両方ともやめなさい!特に、ワムウ」 「彼が言うには決闘でもないよ、ただのじゃれあいさ」 「そうじゃなくて、えーと…その…」 ルイズはワムウを止めるのは無理だと考え、次にワルドのプライドを損ねることなく止める発言を考える。 しかし無常にも彼女が考えている間に両方の準備は整ってしまった。 ワルドは威勢良く叫ぶ。 「では、始めよう!」 ワルドは杖を片手槍のように構え、ワムウに向ける。 ワムウはワルドに向かって、歩き出す。 「余裕なのはいいが、メイジ相手に少し悠長じゃないかい?」 杖から風の刃が数個飛び出す。 ワムウはその間を最小限の動きでかわし、スピードを落とさず歩きつづける。 ワルドは顔色一つ変えずに、もう一度何発か風の刃を放ちながら今度はワムウに接近する。 「遊びだからといってメイジに詠唱させたまま近づけるのは危険だ、覚えておきたまえ!」 言い終えると同時に2メイル程の距離で先ほどより大きい刃を放つ。 確実に当たると思ったが、その直後。 ワムウはその刃をかいくぐり、前にステップする。 2歩目の足が着地すると同時にワルドの脇腹にデルフの柄を叩き込む。 ワルドがくぐもった声を出したと同時に、彼は顔面に回し蹴りを食らい、気絶した。 「決闘ごっこだからといって戦士に無防備のまま近づくのは危険だ、覚えておくんだな。 まだギーシュの方がマシだったな、しかし、15行とは情けないぞ、隊長殿」 もちろんその声は彼には届いていなかった。 ルイズの激昂した声を無視し、ワムウは中庭を出て行った。 To be continued.